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国際バカロレア(IB)のMath AAは、微分積分と証明を軸にした抽象度の高い科目です。本試験でMath AA HLの「7」を取得した家庭教師が、配点構造から逆算した得点戦略を解説します。
Math AA(Mathematics: Analysis and Approaches)は、国際バカロレア(IB)の数学2科目のうち、代数・微分積分・証明といった理論的な側面を重視する科目です。数式の構造そのものを理解し、論理を積み上げていく力が問われます。工学・物理・数学・コンピュータサイエンスといった理系学部の出願要件として、Math AA HLが指定されることが少なくありません。
IB公式統計(2024年5月試験)によれば、Math AA HLの受験者は22,635名、平均評価4.9、7取得率は14.6%。全科目平均の7取得率が7.9%であることを踏まえると、7が出やすい部類に入ります。ただしAA HLを選ぶ層はもともと数学を得意としているため、母集団のレベルが高い点は割り引いて考える必要があります。Math AA SLは7取得率9.0%(受験者40,279名、平均4.5)です。
もっとも大きな違いは、HLにはPaper 3(探究型)があることと、扱う範囲の深さです。
| Math AA HL | Math AA SL | |
|---|---|---|
| 指導時間 | 240時間 | 150時間 |
| Paper 1(電卓不可) | 30% | 40% |
| Paper 2(電卓可) | 30% | 40% |
| Paper 3(探究型) | 20% | なし |
| IA | 20% | 20% |
HLではさらに、複素数、マクローリン展開、微分方程式、証明の手法(数学的帰納法・背理法・反例)などが加わります。理系学部を志望する場合はHLが望ましいケースが多いものの、他の5科目とのHL配分を含めて判断すべきです。AAとAIのどちらを選ぶかについてはMath AAとMath AIの違いと選び方で詳しく整理しています。
HLではこの2つで合計40%。にもかかわらず「余裕があればやる」扱いになりがちです。配点構造から見て、ここを後回しにするのは明らかに非効率です。
「置換積分を使う問題」を複数の単元から集めて連続で解く。IBの数学は単元をまたいだ融合問題が多く、教科書の単元順の学習だけでは本番で解法を引き出せません。
7のラインが仮に70%なら、3割は落としてよい。全単元を均等に完璧にするのではなく、配点が大きく失点が多い単元へ時間を集中させます。
知識不足/解法選択ミス/計算ミス/時間切れ。原因が違えば対策も違います。分類せずに「もう一度教科書を読む」では、同じ場所で詰まり続けます。
最終評価に占める割合
金色の2項目(Paper 3・IA)で合計40%。試験当日の一発勝負ではない部分が、これだけの比重を占めます。
IB公式統計より
出典:IBO, Final Statistical Bulletin (May 2024)。統計は毎年更新されます。
電卓が使えないため、計算そのものよりも「どの解法を選ぶか」の判断が得点を左右します。よくある失点は、解ける問題を解けない解法で始めて時間を溶かすケースです。解法別の横断演習で「どういう形が来たら何を疑うか」というパターン認識を育てます。
計算ミスよりも「問題設定の読み違え」で失点します。計算に入る前に、与えられた条件を必ず図・表・記号で書き出す習慣をつけてください。数十秒のコストで致命的な失点を防げます。GDC(グラフ電卓)の数値解・交点・統計計算・行列を、本番で迷わず呼び出せるかも差がつく点です。
1時間で2題の長い探究型問題。小問が段階的に誘導しながら大きな結論に導く構造です。前半で詰まって後半をまるごと落とすのが最悪の失点なので、「わからない小問があっても結果を仮定して次へ進む」判断を、演習のうちから意識的に練習します。
12〜20ページの数学的探究レポートで、Presentation/Mathematical communication/Personal engagement/Reflection/Use of mathematics の5基準・20点満点。時間をかければ確実に積み上がる唯一の要素です。扱いやすいテーマに逃げて簡単な数学しか使わないとUse of mathematicsで頭打ちになるため、テーマ選定の段階からご相談ください。
公式の暗記に留まり、どの変形をいつ使うかの判断がつかないまま演習に入ると、Paper 1で時間を失います。変形の目的(次数を下げる/角をそろえる/積和に直す)で整理するのが有効です。
単独の計算はできても、面積・体積・変化率と組み合わさると手が止まる。ここは典型的に「単元別学習の限界」が出る領域です。
設定の読み取りミスがそのまま失点になります。樹形図か表に必ず書き出してから計算に入る習慣で、大きく改善します。
数学的帰納法・背理法・反例。答えが合っていても論理の飛躍があると減点されます。書き方の型を先に固めることが近道です。
Math AAは、S.M(Math AA HL 本試験7取得/南洋理工大学)が担当します。自身が解いた過去問をすべてトピック単位でデータ管理し、失点の分布から復習の優先順位を決める方法で7に到達しました。同じ手法を、そのまま生徒の個別指導に用いています。詳しいプロフィールは講師紹介ページをご覧ください。
Grade Boundaryは年度・タイムゾーンによって変動しますが、Math AA HLの7のラインは概ね65〜75%程度のレンジで推移してきました。境界線は試験の採点後に決まるため事前に確定した数値は存在せず、目標は想定される境界線より余裕を持った水準に置くことをおすすめします。詳しくはIBのGrade Boundaryとは?をご覧ください。
はい。テーマ設定の段階からご相談いただけます。IAは最終評価の20%を占め、試験本番の出来に左右されずに積み上げられる得点源です。
対応しています。誘導構造に特化した演習を行い、「詰まったら結果を仮定して先へ進む」判断を身につけます。
はい、Math AA SLにも対応しています。SLはPaper 1・2(各40%)とIA(20%)の構成で、Paper 3はありません。
日本語・英語どちらでも指導可能です。概念理解でつまずかないよう得意な言語で進めながら、本番の答案作成に必要な英語での記述力もあわせて鍛えます。
担当科目の本試験で「7」を取得した家庭教師が、現在の到達度と目標評価をお伺いし、どの単元にどれだけ時間を使うべきかを体験授業の中で具体的にご提案します。
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