トップ > 科目別対策 > IB Chemistry対策

CHEMISTRY

IB Chemistry対策|7を取るための勉強法と個別指導

2025年から新課程となったIB Chemistry。「Structure」と「Reactivity」という2つの大枠をどう使いこなすか、そしてIAの20%をどう固めるか。本試験でChemistry HLの「7」を取得した家庭教師が解説します。

HL / SL 対応2025年新課程Structure / ReactivityIA対応

Chemistryはどんな科目か

国際バカロレア(IB)のChemistryは、理系3科目の中で暗記と論理のバランスが最も難しい科目です。物理ほど数式に還元できず、生物ほど純粋な暗記でもない。原理を理解したうえで、事実を体系的に整理する必要があります。

IB公式統計(2024年5月試験)では、Chemistry HLの受験者は18,602名、平均評価4.7、7取得率13.8%。Chemistry SLは17,118名、平均4.2、7取得率8.6%です。HLとSLで5ポイント以上の差がありますが、この差の一部はIAへの取り組み方の差でもあると考えています。

2025年新課程:StructureとReactivity

Chemistryも2023年から新シラバスが始まり、2025年5月が初回試験でした。主な変更点は次の通りです。

  • Structure(構造)」と「Reactivity(反応性)」という2つの大枠に再編。それぞれの下に3つのストランドが配置される
  • Option(選択トピック)とPaper 3が廃止され、2ペーパー構成に
  • IAの評価基準が4項目(Research design/Data analysis/Conclusion/Evaluation、各6点)に整理
大枠扱う問い
Structure(構造)物質は何からできていて、粒子はどう並び、どう結びついているか
Reactivity(反応性)反応はなぜ起きるのか、どれだけ進むのか、どれだけ速いのか

この再編は暗記の負担を減らす方向に働きます。個別の事実を並列に覚えるのではなく、「構造がこうだから、この反応性になる」という因果でつなげると、初見の物質についても推論できるようになります。

7を取るための戦略

1

電子の動きで反応を整理する

特に有機化学では、官能基と反応を個別に暗記すると量に潰されます。「何が電子を出し、何が受け取るか」で整理すると、反応を予測できるようになります。

2

計算問題は「単位」で検算する

モル計算、濃度、熱化学、平衡定数。単位を追うだけで多くの計算ミスは事前に防げます。答えの桁と単位が合っているかを最後に必ず確認する習慣を作ります。

3

IAはテーマ決定の段階から設計する

評価の伸びしろの大部分はテーマで決まります。実験を始めてから「データが足りない」と気づくと、再実施の時間が要ります。

4

Data bookletを使い倒す

試験で配布されるData bookletに何が載っていて何が載っていないかを把握しておくと、覚えるべき範囲が明確になります。覚えなくてよいものを覚えるのは、単純な時間の損失です。

IB Chemistry の評価内訳

2025年新課程・最終評価に占める割合

Paper 1A(多肢選択)
20%
Paper 1B(データ分析)
16%
Paper 2(記述)
44%
IA
20%

Paper 1A・1Bの内訳はレベル・年度により異なります。正確な配点は最新のSubject Guideでご確認ください。

IAの評価基準(各6点・計24点)

2025年新課程

Research design
6点
Data analysis
6点
Conclusion
6点
Evaluation
6点

金色の2項目(Conclusion・Evaluation)で全体の半分。多くの生徒が最後に慌てて書く部分が、配点の半分を占めています。

つまずきやすい領域

モル計算と量的関係

すべての計算問題の土台です。ここが曖昧なまま滴定や熱化学に進むと、後半で必ず行き詰まります。単位を追う習慣がそのまま得点になる領域です。

平衡と熱力学

ル・シャトリエの原理は「暗記した通りに答えたのに違った」という失点が多い箇所です。なぜ系がその方向へ動くのかを、エネルギーとエントロピーの言葉で説明できるところまで持っていきます。

有機化学の反応機構(HL)

求核置換、脱離、付加。矢印が何を表しているのかを理解しないまま図を覚えると、少し条件が変わった問題で対応できません。

分析化学(HL)

NMR、IR、質量分析。Data bookletに載っている情報と、自分で覚えるべき読み取り手順を切り分けておくことが対策の起点です。

IA(Internal Assessment):試験前に確定できる20%

Chemistry IAは最終評価の20%を占め、本番の試験の出来に左右されず、自分の努力次第で事前に確定させられる2割です。そしてIAで評価が伸び悩む最大の原因は、実験の技術的な難しさではなく、テーマ設定の時点で評価基準に届きにくい設計になっていることです。

良いテーマの3条件

  • 独立変数が明確で、自分で操作できる:濃度・温度・pH・時間・触媒量など、測定でき、かつコントロールできる変数であること。
  • 十分な量とレンジのデータが取れる:独立変数5水準以上、各水準で3回以上の繰り返し測定が目安。データ点が3つでは傾向も誤差も論じられません。
  • 自分の関心と結びついている:「なぜこのテーマか」を自分の言葉で説明できないと、Conclusionの考察が表面的になります。

よくある失敗

教科書の実験をそのままなぞる(Research designで頭打ち)、変数を欲張る(統制変数の管理が破綻)、Evaluationが「時間が足りませんでした」で終わる(反省文ではなく化学的な誤差の分析が求められる)、期限ギリギリで始める(再実施の時間が残らない)。詳しくはIB Chemistry IAのテーマの決め方で解説しています。

この科目を担当する講師

Chemistryの家庭教師は、R.K.(Chemistry HL 本試験7取得/King's College London)とS.M(Chemistry SL 本試験7取得/南洋理工大学)が担当します。HLの反応機構やIAの実験設計はR.K.が、SLの範囲や物理・数学との横断が必要な領域はS.Mが対応するなど、内容に応じて担当を分けることも可能です。詳しいプロフィールは講師紹介ページをご覧ください。

よくある質問

IB ChemistryのIAはどうやってテーマを決めればいいですか?

独立変数の明確さ、データ量の確保、自分の言葉で語れる動機。この3条件を満たすテーマを選び、評価基準を先に仮埋めしてから着手することをおすすめします。

2025年の新課程で、IB Chemistryは何が変わりましたか?

StructureとReactivityの2大枠に再編され、OptionとPaper 3が廃止されて2ペーパー構成に。IAの評価基準も4項目に整理されました。

Chemistry HLとSLでは7の取りやすさが違いますか?

HLの7取得率は13.8%、SLは8.6%です。履修者層の違いに加え、IAへの取り組み方の差も影響していると考えています。

有機化学が覚えられません。どう対策すればいいですか?

官能基と反応を個別に暗記せず、電子の動きで整理してください。原理でつながっていれば初見の反応にも対応できます。

IAの添削だけをお願いすることはできますか?

科目指導コースの中で対応可能です。ただし評価の伸びしろの大部分はテーマ決定の段階で決まるため、早い段階からのご相談を推奨します。

Chemistryで7を目指す学習計画を、無料で設計します

国際バカロレアの理系科目を専門とする講師が、現在の到達度と目標評価、IAの進捗をお伺いし、優先順位を体験授業の中で具体的にご提案します。

無料体験授業を予約する
コース・料金 無料体験授業